161112:電子書籍と書物の将来像
内田樹の「活字中毒者は電子書籍で本を読むのか?」を目を通した。
彼の考え方には,一定の賛同を示すものの,もしかするとそう遠くない未来において,夜の考え方が変わってしまうのかもしれないと思いもした。
内田樹が言うには,電子書籍の発展にかかわらず,紙の書籍はなくならないと述べている。
電子書籍の難点として,大きく2つ挙げており,
1つ目は,どこを読んでいるかわからない。(ページ数やその厚みなどが紙の書籍の方が分かるとのこと)
2つ目は,「宿命的な出会い」が起こらない。(書店で偶然の出会いなんてものがなくなってしまう)
ことらしい。
どちらもよく分かる。2点目については,特に共感する。
ちなみに,この件について調べたときに,簡潔にまとめられているサイトがあったので,リンクを張っておく。
私は,離島に住んでいる。離島に住むと,なかなか大きな書店に出ることがなくなる。
と,やはり頼るべきものは,地元の図書館である。
こんな感じで,うちの町の図書館はとても過ごしやすいし,本も揃えてくれている。非常にありがたい。ただ,専門書については,なかなか公共図書館という性質上,また,町の図書館ということもあり,少なく,それは,自分で調達しなければならない。そうすると,本屋に行くか,もしくは,電子書籍を求めるしかない。
ただ,結論から言うと,電子書籍を探しても見つからない。
※少なくとも私には。
もちろん試してみた。Kindle Unlimitedなんてものもその1つだった。このサービスはこのサービスとして色々困ったことはあったが,それを差し引いても,こちらが意図的に読むと決めた雑誌や漫画を読むこと以外にあまり良い使い方ができなかった。
※雑誌を読む,漫画を読むには電子書籍でもOKだという認識
ただ,雑誌やマンガ以外だとやはり手に取りながめてみたい。いろんな本屋をはしごして,奇跡の出会いを果たしたい。だから,図書館や本屋に足を運ぶのはやめられない。
最後に,ここまで書いて,電子書籍の1択になることはない,と言いたいところであるが,正直分からない。人は慣れるものである。慣れた後にどうなるか分からないものだ。
それだけ人間には適応力がある,と思っている。